バーベキュー、キャンプ料理で作る肉、魚、野菜の素材別の七輪アウトドアレシピ

マテ貝の七輪強火蒸し焼きレシピ

貝出汁が濃厚なマテ貝を、無水調理で七輪蒸し焼きにする

大潮の真夏の土曜日、スマートフォンのメッセージに写真が送られてきた。スチール製のザルに山と盛られたマテ貝。潮が大きく引く春の干潟でしか取れないものと思っていたら、こんな暑い日の真昼間にマテ貝がとれるとは驚いた。

ザル一杯のマテ貝

干潟で穴から引っ張りだしたマテ貝の写真が送られてきた。

翌日日曜日の潮汐を見ると今日とさほど干潮具合は変わらない。夏にマテ貝が食べられるなら是非ともあの楽しいマテ貝綱引きをしに行こう!

 

まずはマテ貝を捕まえる(獲り方)

干潮の干潟に必要な道具はこれだ。

  • スコップ。これで砂を薄く削るように削いで、マテ貝が棲む穴を探す。銀杏の種のような形の穴だ。
  • 塩。粗塩ではなく、キメの細かいさらさらした塩が使いやすい。口の細い容器に入れておく。
  • 捕まえたマテ貝を入れる容器。
  • できればウェットスーツかウェーダー。
  • 帽子も必須。結構長丁場になる。

スコップで干潟の砂を少しずつ削ぐように掘り進む。銀杏形の穴があったら塩を入れる。

穴にマテ貝がいると、しゅこしゅこっと塩分濃度の高くなった海水を吐き出す。2cm~5cmくらいマテ貝が砂から飛び出す!

貝殻は意外とやわらかいのでつぶれないように人差し指と親指でつまむ。まだ砂中で身を出して踏ん張っているので、ゆっくりと身がちぎれない程度に引っ張り上げていこう。すぽっと抜ける。

容器に海水を入れておき、ぽいぽいと捕まえたマテ貝を入れる。

砂抜きを終えたマテ貝。あとは七輪調理を待つのみ。

干潟で捕獲したマテ貝とあさり。夏はサイズが大きめに揃っている。

前日土曜日に大分捕られてしまったのか、友達ほどは捕獲できず。

 

マテ貝の砂抜きは必要かな?

あさりと違って内臓に砂を蓄える器官無いので、長時間の砂抜きは必要ない。それでも砂の中に生息する貝なので、生息地の海水に一時間ほど漬けておく。

元気に泳ぎまわるというか、しゅぽしゅぽと身を出し入れして歩き回るので、若干残っている砂は全て抜け落ちる。落ちた砂が入らないように、洗い物カゴのようなザルと受け皿のセットになったものを砂抜き容器にすると確実に砂抜きができる。

 

マテ貝の七輪強火蒸し焼きレシピの材料

材料(4人分) 分量
マテ貝 20個
スダチ 適量
七輪の火力 超強火
アウトドア度 ★★★★
調理時間 10分

 

マテ貝の七輪強火蒸し焼きレシピ(作り方)

  1. 七輪で使い勝手のよい薄型ダッチオーブンにアルミホイルを敷きつめる。スープがこぼれないように厚めに。砂抜きしたマテ貝を敷き詰める。水も酒も入れない無水調理だ。そのまま蓋をする。
  2. 七輪は強火しておく。充分火の熾きた大きめの炭を3つほど七輪の外に出しておく。
  3. 七輪に蓋をした薄型ダッチオーブンをのせる。蓋の上にさきほどの熱々炭をのせて上下火で一気に加熱する。
  4. 5分たったら蓋を開けてみよう。湯気が出てくれば出来上がり。
こんがり、そしてジューシーなマテ貝七輪料理。

蓋を開ける瞬間が楽しい薄型ダッチオーブンと七輪の調理。マテ貝が汁気たっぷり。

 

まずはマテ貝の身を頂こう。殻が開いているので指でつまみあげてそのまま口で身にかじりついて殻から外してちゅるりっと吸い込む。一言目は「味が濃い!」とみんな口を揃えて言うのだ。潮の香りを何倍かに濃縮した味。調味料も水分も一切加えていない、純粋なマテ貝の味。

ダッチオーブンの底に残った汁はお椀に移して口に運ぶ、ごくり。暑かった一日が報われる貝汁に乾杯。

 

マテ貝の蒸し焼きからあふれ出た貝汁

貝汁たっぷりのマテ貝七輪強火蒸し焼き。超強火で一気に蒸すのがポイント。

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けんこー

 

けんこーです!
金属性のバーベキューコンロよりも、珪藻土の七輪に萌える。だってお箸の国のバーベキューだもの。

神奈川県のとある海岸を、けんこー海岸と名付けて七輪バーベキューで浜宴会を実施中。

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